水口畳産業も2021年で創業100年を迎えました。鹿屋市の「畳屋さん」として、畳の製作・配達・設置など、全部自分たちで行いがんばってこれましたのも、皆様にご愛顧いただいたおかげです。誠にありがとうございます。
曽祖父の代から畳店を営み私で4代目。息子も「5代目になる」のだと、幼いながらに宣言をしてくれ、うれしく思う今日この頃。自分の姿を見て、決して楽な姿だけではないのにもかかわらず、そう言ってくれる。子どもに自分と同じ仕事をしたいと、力強く、笑顔で言われたことで、ますます頑張らねばと力をもらっています。
畳師としての技術を磨き、地元の皆様が安心して、そして心地よくいられる場所を創っていきたいと強く思います。
会社名 | ゆうげんがいしゃ みずぐちたたみさんぎょう 有限会社 水口畳産業 |
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代表者 | みずぐち しんじ 水口 真司 |
所在地 | 〒893-0056 鹿児島県 鹿屋市 上野町 4932-7 (地図) |
電話番号 | 0994-42-4494 |
FAX番号 | 0994-42-4484 |
メール | メールでのお問合せはコチラへ |
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
定休日 |
土曜日・日曜日・祝祭日 ※休日の場合でも、ご相談などご希望に応じますので事前にご連絡ください。 |
創業 |
1921年 創業 1989年 有限会社へ |
事業内容 |
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加盟団体 | 鹿児島県畳工業組合 |
営業エリア | 鹿屋市 |
資格・許可・表彰等 |
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私にとって畳を作る光景は日常生活の一部でした。中学生の頃には手伝いをしていて、高校卒業後には家業に従事することも自然な流れでした。上司でもあり師匠でもある祖父や父は、根っからの職人気質 です。また、私もやんちゃな18歳。最初のころは、仕事を教えてもらう中でけんかをすることもありましたが、家族だからこそ本気でぶつかり合えるし、その中で多くの技術や考え方 、お客様とのコミュニケーションを学ぶ機会に恵まれました。これが、「畳師」としての私の基礎になりました。
技能グランプリに参加したきっかけは、鹿児島県の畳工業組合スタッフの勧めです。技能グランプリは、学校などで専門的に学んだ全国の優秀な技能士などが集まる大会です。たたき上げの私はこれを「自分をより向上させる絶好の機会」と考え、鹿児島県の選考を経てグランプリに臨みました。
技能グランプリは「支給される材料で、所定の時間内に所定の課題作品を作り、その結果を審査する」方法で行われます。ですが材料の状態が微妙に違い、同じ作り方でも仕上がりが異なっ てきます。また、時間内に完成させないと審査対象にならないので、極限の重圧にさらされます。
静けさの中に畳を創り上げる音だけが響き渡ります。そんな中、数時間集中して課題を終わらせると、心身ともに疲れ果て「今回で終わりにしよう」と思います。 それでも、また挑戦しようと思えるのは、「全国の畳師に出会い、技術を学ぶことで、畳師としての自分を高められる」からです。自分の性格上、コンテストなどに出たい、あるいは賞を取りたいと いったことは、あまり考えていませんでした。ですが、技能グランプリに正面から向き合うことで得た多くの知恵や経験が、私を成長させてくれました。
私も50歳近くなり、今まで何枚畳を作ったかはさすがに覚えていませんが、「これだ」という納得の一枚にはまだたどりついていません。畳師としての私はまだまだ未熟です。私にとっては 技能グランプリも練習の場です。練習・経験・挑戦など、すべては「畳師としての自分を高め、納得の一枚を仕上げる」ため 。ひいてはそれがお客様に満足していただける一枚へと繋がります。これからも畳と真摯に向き合い、精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。